High Sierra 上の VirtualBox の中で mojave インストールする

はじめに

 手元の Mac mini (2011 Mid) は High Sierra までしかインストールできません。しかし、メモリを増設したり、ストレージを SSD 化したりしたおかげで、ハードウェアスペックにはまだまだ余裕があります。最新の Xcode は Mojave 向けにリリースされれているため、なんとかして Mojave をインストールできないか模索しました。
 いわゆる macOS on macOS について、ライセンス(ローカルの /Library/Documentation/License.lpdf/Contents/Resources/Japanese.lproj/License.pdf) 2B条(iii) によると、ソフトウェア開発のために仮想インスタンスを1つ構築することは問題なさそうです。
 今回、仮想化環境で Mojave のインストールに成功しましたので、要点のみまとめます。

用意するもの

  • High Sierra が稼働する Mac
  • 2 コア以上の物理プロセッサー
  • 8GiB 以上の物理メモリ
  • 50GB + 「Mojave に割り当てる容量」以上の空きストレージ

大まかな手順

 手元の Mac mini (2011 Mid) ではモデルが古く、AppStore から Mojave をダウンロードすることができません。しかし、仮想化した High Sierra なら Mac のモデル名を任意に指定できるため、Mojave インストーラーをダウンロードして作成することができます。

  1. Mac mini で High Sierra インストーラー(フルサイズバージョン)をダウンロードする
  2. Mac mini で High Sierra インストーラーでインストール用 ISO を作成する
  3. 仮想化 High Sierra をセットアップする
  4. 仮想化 High Sierra で Mojave インストーラー(フルサイズバージョン)をダウンロードする
  5. 仮想化 High Sierra で Mojave インストーラーでインストール用 ISO を作成する
  6. 仮想化 High Sierra を削除する
  7. 仮想化 Mojave をセットアップする

フルサイズバージョンの High Sierra インストーラーのダウンロード

 下記の投稿を参考に、フルサイズバージョンの High Sierra インストーラーをダウンロードします。

High Sierra インストール用 ISO の作成

 下記の投稿を参考に、フルサイズバージョンの High Sierra インストーラーを使用して、High Sierra インストール用 ISO を作成します。

(Create High Sierra DMG Disk Image)
$ hdiutil create -o /tmp/HighSierra -size 7900m -volname highsierra -layout SPUD -fs HFS+J

(Mount DMG Image to your macOS)
$ hdiutil attach /tmp/HighSierra.dmg -noverify -mountpoint /Volumes/HighSierra

(Create a High Sierra ISO image)
$ sudo /Applications/Install\ macOS\ High\ Sierra.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/HighSierra

(Unmount Disk Image)
$ hdiutil detach /Volumes/Install\ macOS\ High\ Sierra

(Convert DMG to ISO)
$ hdiutil convert /tmp/HighSierra.dmg -format UDTO -o ~/Desktop/HighSierra

(Rename and Move ISO Image to Desktop)
$ mv ~/Desktop/HighSierra.cdr ~/Desktop/HighSierra.iso

(Clean up)
$ rm /tmp/HighSierra.dmg

仮想化 High Sierra のセットアップ

 下記の投稿を参考に、VirtualBox の設定を調整して、仮想化 High Sierra をインストールします。

 仮想化 High Sierra 用の VirtualBox 設定を調整します。

  • OS Type は Mac OS X (64bit) にする
  • メモリは 4096MiB 以上を割り当てる
  • ストレージは 200GB 以上を割り当てる
  • 「システム」→「マザーボード」→「チップセット」は PIIX3 にする
  • 「システム」→「マザーボード」→「拡張機能」は EFIを有効化にする
  • 「システム」→「プロセッサー」→「プロセッサー数」は 2 以上にする
  • 「システム」→「アクセラレーション」→「準仮想化インターフェース」は Hyper-V にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「ビデオメモリー」は 128MB にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「グラフィックスコントローラー」は VMSVGA にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「アクセラレーション」は 3Dアクセラレーションを無効化する
  • ターミナルから下記コマンドを実行する
$ VBoxManage modifyvm “macOS” --cpuidset 00000001 000106e5 00100800 0098e3fd bfebfbff
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiSystemProduct" "iMac11,3"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiSystemVersion" "1.0"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiBoardProduct" "Iloveapple"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/smc/0/Config/DeviceKey" "ourhardworkbythesewordsguardedpleasedontsteal(c)AppleComputerInc"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/smc/0/Config/GetKeyFromRealSMC" 1
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal2/EfiGraphicsResolution" 1920x1200

 仮想化 High Sierra を起動してインストールを始めます。最初の再起動で一旦 仮想化 High Sierra を強制停止して、High Sierra インストール用 ISO をアンマウントします。引き続き、仮想化 High Sierra を起動してインストールを続けます。

フルサイズバージョンの Mojave インストーラーのダウンロード

 下記の投稿を参考に、仮想化 High Sierra 上でフルサイズバージョンの Mojave インストーラーをダウンロードします。

Mojave インストール用 ISO の作成

 下記の投稿を参考に、フルサイズバージョンの Mojave インストーラーを使用して、Mojave インストール用 ISO を作成します。

(Create Mojave DMG Disk Image)
$ hdiutil create -o /tmp/Mojave -size 7900m -volname mojave -layout SPUD -fs HFS+J

(Mount DMG Image to your macOS)
$ hdiutil attach /tmp/Mojave.dmg -noverify -mountpoint /Volumes/Mojave

(Create a High Sierra ISO image)
$ sudo /Applications/Install\ macOS\ Mojave.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Mojave --nointeraction

(Unmount Disk Image)
$ hdiutil detach /Volumes/Install\ macOS\ Mojave

(Convert DMG to ISO)
$ hdiutil convert /tmp/Mojave.dmg -format UDTO -o ~/Desktop/Mojave

(Rename and Move ISO Image to Desktop)
$ mv ~/Desktop/Mojave.cdr ~/Desktop/Mojave.iso

(Clean up)
$ rm /tmp/Mojave.dmg

仮想化 High Sierra の削除

 この仮想化 High Siera は Mojave.iso を作成すれば必要なくなります。Mojave.iso を物理ホスト側にコピーしてから、仮想化 High Sierra をシャットダウンしてから、ストレージ容量節約のため、削除します。

仮想化 Mojave のセットアップ

 下記の投稿を参考に、VirtualBox の設定を調整して、仮想化 Mojave をインストールします。

 仮想化 Mojave 用の VirtualBox 設定を調整します。

  • OS Type は Mac OS X (64bit) にする
  • メモリは 4096MiB 以上を割り当てる
  • ストレージは 200GB 以上を割り当てる
  • 「システム」→「マザーボード」→「チップセット」は PIIX3 にする
  • 「システム」→「マザーボード」→「拡張機能」は EFIを有効化にする
  • 「システム」→「プロセッサー」→「プロセッサー数」は 2 以上にする
  • 「システム」→「アクセラレーション」→「準仮想化インターフェース」は Hyper-V にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「ビデオメモリー」は 128MB にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「グラフィックスコントローラー」は VMSVGA にする
  • 「ディスプレイ」→「スクリーン」→「アクセラレーション」は 3Dアクセラレーションを無効化する
  • 「ポート」→「USB」→「USB コントローラー」は 有効化して、USB 3.0 (xHCI) コントローター を選択する
  • ターミナルから下記コマンドを実行する
$ VBoxManage modifyvm “macOS” --cpuidset 00000001 000106e5 00100800 0098e3fd bfebfbff
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiSystemProduct" "iMac11,3"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiSystemVersion" "1.0"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/efi/0/Config/DmiBoardProduct" "Iloveapple"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/smc/0/Config/DeviceKey" "ourhardworkbythesewordsguardedpleasedontsteal(c)AppleComputerInc"
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal/Devices/smc/0/Config/GetKeyFromRealSMC" 1
VBoxManage setextradata "macOS" "VBoxInternal2/EfiGraphicsResolution" 1920x1200

 仮想化 Mojave を起動してインストールを始めます。最初の再起動で一旦 仮想化 Mojave を強制停止して、Mojave インストール用 ISO をアンマウントします。引き続き、仮想化 Mojave を起動してインストールを続けます。
 初回再起動時に、EFIコマンドプロンプトが表示されるので、下記コマンドを入力して実行し、インストールを続けます。

> install.nsh

参考

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