はじめに
sudo コマンドが使えるユーザーは wheel グループに所属させるのが慣例のようです。実際、sudo 設定ファイルも wheel グループのユーザーだけが sudo コマンドを使えるようにするための設定がコメントアウトとして用意されています。
設定調整
今回、sudo コマンドを利用させたい既存のユーザー username を wheel グループに所属させてから、wheel グループに所属するユーザー全員が sudo コマンドを利用できるよう、sudo 設定を調整します。
# usermod -a -G wheel username
# visudo
次の2行がコメントアウトされているかと思います。どちらか 1 つのコメントを外します。
上の行は sudo コマンド実行の際、一般ユーザーのパスワードを要求します。(ログイン後初回だけ)
下の行はパスワードの入力を求められません。安全性、利便性などを考慮してどちらか都合のいい方を選んでください。
# %wheel ALL=(ALL) ALL
# %wheel ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
CentOS7 の場合、wheel グループに所属するユーザーはデフォルトで sudo コマンドが使えるように設定されています。実際の記述紹介します。
(前略)
## Allows people in group wheel to run all commands
%wheel ALL=(ALL) ALL
## Same thing without a password
# %wheel ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
(後略)