はじめに
次のような表記で値が与えられたとき、ぱっと思い浮かべることができるでしょうか。
\[
\displaylines{3.9 \times 10^{4} \\ 6.4 \times 10^{−5}}
\]
SI接頭語を使う
10の指数はSI接頭語を用いて、\(k\) (キロ \(10^{3}\))、\(M\) (メガ \(10^{6}\))、\(G\) (ギガ \(10^{9}\))、\(T\) (テラ \(10^{12}\))、\(m\) (ミリ \(10^{−3}\))、\(μ\) (マイクロ \(10^{−6}\))、\(n\) (ナノ \(10^{−9}\))、\(p\) (ピコ \(10^{−12}\)) に置き換えると理解しやすくなるのではないでしょうか。
先の例だと、私は次のように考えて変換します。
\[
\displaylines{3.9 \times 10^{4} = 39 \times 10^{3} = 39k \\ 6.4 \times 10^{−5} = 64 \times 10^{−6} = 64μ}
\]
このように、SI接頭語が使えるように指数部を3の倍数となるように調整します。関数電卓や高性能な電卓だと、演算結果が10の指数付きで表示されることがよくあります。SI接頭語に置き換えて考えられるようになると、計算や設計に役立つのではないでしょうか。